McCLIMはX11プロトコルをしゃべるためにCLXを利用しています。なのでディスプレイ番号などを指定するのは最終的にはCLXの役割です。
McCLIMからCLXのopen-displayがどのように呼ばれるかを眺めることで、接続するディスプレイを選択する方法がわかったような気分になりました。
(asdf:oos 'asdf:load-op :mcclim)
(sb-posix:getenv "DISPLAY")
;;=> ":0.0"
;; .Xauthorityを読み込み、 ホスト名、ディスプレイ番号、プロトコルに対応する
;; :authorization-nameと:authorization-dataを取得する
(xlib::get-best-authorization "localhost" 0 :local)
;; =>"MIT-MAGIC-COOKIE-1"
;; =>#(161 76 219 58 93 240 175 179 37 197 235 248 55 5 32 117)
;; CLIMがこの関数を呼ぶ際の引数は、clx-portのserver-pathスロットに
;; セットされている。デフォルトだとcar部にキーワードシンボル:clxが、
;; cdr部に属性リストがセットされる。
;; clx-portオブジェクトはfind-port関数の中で作られる。
;; find-portはserver-pathをオプショナル引数とするが、デフォルトでは
;; *default-server-path*が渡されるので、この値を設定すると好きなディスプレイに接続できそう。
;; server-pathの第一要素はシンボルで、属性リストの:server-path-parserに関数が設定されている
;; 必要がある。この関数をserver-pathを引数として呼び出した返り値がclx-portにセットされる。
;; server-pathがnilの場合、find-default-server-pathの返り値を
;; server-pathとして利用する。おそらくcar部に:clxが入ったリストが返るので、:clxの属性リスト
;; に設定されている関数を変更することでも接続するディスプレイを選ぶことが出来ると思われる。
(funcall (get :clx :server-path-parser) '(:clx))
;; => (:CLX :HOST "" :DISPLAY-ID 0 :SCREEN-ID 0 :PROTOCOL :LOCAL)